“Automail”は、PHPとそのメジャーフレームワークであるLaravelによって開発されており、デベロッパーは簡単に開発してデプロイすることができます。 バージョン4.0の”Automail”は、Laravelの最新バージョンであるLaravel 8をベースにしています。 Laravelに慣れているなら、”Automail”のセットアップすることは他のLaravelプロジェクトのセットアップと同様に簡単でわかりやすいものです。 プログラミングの経験がない方でも、Web UIに沿ってセットアップを行えば、PHPやLaravelといったことを気にする必要はありません。
“Automail”をインストールするには以下の環境が必要となります。
- OS:Linux (RedHat, Fedora, CentOS, Debian, Ubuntuなど). 残念ながらWindowsとMacOSはまだサポートされていません。
- PHP:バージョン7.3、7.4、8.x
- MySQL:バージョン5.x以降
- アプリケーションサーバー: Apache, Nginx
“Automail”をインストールするには、以下のPHP拡張機能が必要となります。
- Mbstring
- OpenSSL
- Socket
- PDO Driver
- Tokenizer
- PHP Zip Archive
- IMAP Extension
心配せずとも、”Automail”の設定ウィザードが、あなたのサーバーで拡張機能が利用可能かを確認し、不足している拡張機能をインストールするように促してくれます。 また、これらの拡張機能は、標準的なPHP環境ならば大概利用可能です。
備考:”Automail”はほとんどの共有サーバーで動作し、当社のお客様の多くは共有サーバーで”Automail”を問題なく運用しています。 しかし、高度なメール機能を最大限に活用するために、完全にコントロールできる専用サーバーやVPSをご利用になることをお勧めします。
cPanel環境へのインストール
サブドメインを用いて”Automail”をインストールすることをお勧めします。 仮に、あなたのドメイン名が「mydomain.com」であるとした場合、手順は以下のようになります。
• cPanelにログインします。
• 「marketing」というサブドメインを追加します。
• サブドメイン用のwebrootフォルダ(ドキュメントルート)はそのまま変更せずに作成します。
• “Automail”のソースファイルをサブドメインのwebrootフォルダにアップロードします。 ファイル構造は以下のようになっていることでしょう。
• ソースファイルをアップロードした後、必ずサブドメインのドキュメントルートを”Automail”のpublicフォルダに変更してください。
• これで、http://marketing.mydomain.comで”Automail”にアクセスできるようになりました。 設定ウィザードを使い、あなたのサーバーに”Automail”をインストールしましょう。
備考:Plesk、DirectAdmin、Kloxoといったの他のウェブホスティングマネージャーの場合も同様です。 重要なことは、”Automail”のpublicフォルダをドメインまたはサブドメインのドキュメントルートに設定することです。
2.2. Apache 2環境へのインストール
インストールする前に、Apacheのmod_rewriteが有効で、mod_securityが無効になっていることを確認してください。
確認後、ソースファイルを解凍します。
cd /home/user/
unzip acellemail.zip
解凍された”Automail”のソースファイルを、あなたのドメインまたはサブドメインのドキュメントルートに置きます。 例えば、”Automail”のソースファイルが/home/user/Automailmailにある場合、Apacheのバーチャルホストを以下のように設定します。 ドキュメントルートの設定に注目してください。
<VirtualHost *:80>
ServerName yourhost.net
DocumentRoot "/home/user/acellemail/public"
Options Indexes FollowSymLinks
<Directory "/home/user/acellemail/public">
AllowOverride All Require all granted
</Directory>
</VirtualHost>
ディレクトリとファイルの所有者をApacheの実行ユーザーのものに変更し、ソースファイルに適切なパーミッションが与えられていることを確認してください。 Ubuntuの場合、Apacheのデフォルトの実行ユーザーはwww-dataです(CentOS、RedHatの場合はapacheです)。
sudo chown www-data:www-data -R /home/user/acellemail
sudo chmod 775 -R /home/user/acellemail
その後、Apacheを再起動してウェブアプリケーションのインストールURLにアクセスします。
http://yourhost.net/install
設定ウィザードを使い、あなたのサーバーに”Automail”をインストールしましょう。
Nginx環境へのインストール
インストールの手順は、Nginx用のウェブアプリケーションの場合と変わりません。 以下はNginx用のバーチャルホストの構成のサンプルとなります。 rootのパラメータに”Automail”のpublicフォルダへの絶対パスを設定してください。
server {
listen 0..0.0.0:80;
server_name acelle.yourhost.net;
root /home/users/acellemail/public;
index index.html index.php;
location / {
try_files $uri $uri/ /index.php?$args;
}
location ~ .php$ {
if (!-e $request_filename) { rewrite / /index.php last; }
fastcgi_split_path_info ^(.+\.php)(.*)$;
expires off;
fastcgi_param REQUEST_URI $request_uri;
fastcgi_param QUERY_STRING $query_string;
fastcgi_param REQUEST_METHOD $request_method;
fastcgi_param CONTENT_TYPE $content_type;
fastcgi_param CONTENT_LENGTH $content_length;
fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
}
}